キシリトール
■ キシリトールは本当に虫歯予防の効果があるのか?
キシリトールは甘味料として使われて、なおかつ虫歯予防になるとされています。
甘味料なのに、はたして本当に虫歯予防の効果があるのでしょうか。
■ キシリトールとは???
そもそもキシリトールとは何でしょう。
キシリトールは甘味料の分類では糖質系甘味料に属する「糖アルコール」と呼ばれる分類のひとつです。これは自然界にも存在する甘味料なので安全と言われています。
他の糖アルコールはデンプンから作られますが、キシリトールはシラカバなどの樹木からとられるキシランから製造されます。
砂糖と同じ甘さを持ち、溶解時に熱を吸収するので、口の中で清涼感が得られます。
■ キシリトールの特徴
- 低カロリー
- 酸ができにくい
- 殺菌作用
- 健康的
- 清涼感
■ むし歯できる過程
歯の表面や間に生息する菌は、糖を分解して歯垢(プラーク)を作り出します。
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プラークは菌を繁殖させ、糖を発酵して乳酸を含む種々の酸を生成します。
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高濃度の酸と接触した歯のエナメル質は腐食され、穴があきます。
これが虫歯です。
■ キシリトールのむし歯抑制
- 酸の産生がほとんどない。
- むし歯になるミュータンス菌の代謝を阻害する。
- すでにフィンランドで1900年代に報告がされている。
■ 糖尿病にもよい
- スクロースに比べて吸収が遅い。
- また、カロリーが4倍低いため血糖値の急上昇を引き起こさないとされている。